高配当で知られるロイヤル・ダッチ・シェルをサクッと分析します。
以下ここ数年の配当まとめです(Investing.com)
権利落ち日 配当 支払期限 配当性向
2019年02月14日 | 0.94 | 2019年03月25日 | 5.70% | |
2018年11月15日 | 0.94 | 2018年12月19日 | 6.27% | |
2018年08月09日 | 0.94 | 2018年09月17日 | 5.75% | |
2018年05月10日 | 0.94 | 2018年06月18日 | 5.12% | |
2018年02月15日 | 0.94 | 2018年03月26日 | 5.12% | |
2017年11月16日 | 0.94 | 2017年12月20日 | 5.23% | |
2017年08月09日 | 0.94 | 2017年09月18日 | 5.75% | |
2017年05月17日 | 0.94 | 2017年06月26日 | 6.67% | |
2015年11月10日 | 0.94 | 2015年12月18日 | 8.09% |
恐ろしいほどの高配当ですよね。。。。。
簡単な概要
本拠地はオランダにあり、もともとはロイヤル・ダッチとシェルは競合他社でした。1900年台初頭にロスチャイルド家の後押しで合併しました。ロイヤル・ダッチ・シェルAとBがあり、もともとのロイヤル・ダッチ株がA、シェル株がBとなります。石油関連以外にもさまざまな事業を展開しており、環境エネルギー(代替えエネルギー)産業にも積極的に取り組んでいる。
ロイヤル・ダッチ・シェル現在株価
ロイヤル・ダッチ・シェル分析
ロイヤル・ダッチ・シェルの戦略の中心で要になる考えとなるのは「シェル・シナリオ・プランニング」です。超長期的な世界の流れを予想し自社がどうあるべきかを考える壮大なツールといえます。
第一次石油危機の前年にはそれを予想し、シェル・シナリオ・プランニングを世界に広く知られるようになりました。さらに、天然ガスが今後重要になると予想し、液化天然ガス事業展開に役立つといった実績ももつレポートでもあります。
インターネット上でも要約したページ等もありますので、是非一読してみてほしいですね!ものすごいです。
強み
ロイヤル・ダッチ・シェルの強みは「シェル・シナリオ・プランニング」自体ではなく、シナリオを作成しまとめ、シナリオにあった方針を立てる【組織力】【組織文化】になると思います。
原油、石油にこだわらずに、環境エネルギー事業への投資も行い、事業環境や世界的な企業の使命も果たそうとする柔軟性も強みになるのではと考えます。
弱み
ロイヤル・ダッチ・シェルの弱みは原油に大きく依存している部分かと考えられます。弱みと認識できるか?と思われますが、化石燃料離れが進むシナリオになると石油自体の競争性が失われ、利益減になる可能性もあります。
また、業績が国際的な原油価格や政治的な要因に左右されている部分も弱みになると考えられます。(原油の採掘等は15%程度で原油高で収益増、原油の販売等は85%程度で原油安で利益増になりますので、少しリスクヘッジになっていますが、原油高で業績は落ちるといえます。)
さらにコモディティ商品であるために売り方での差別化や物流面での差別化が必要になりそこにコストが掛かる面も弱みになりそうです。
機会
石油代替エネルギーとして環境調和型エネルギー分野も近年注目されているが、シェルのシナリオ上では石油の消費が多くなるとの予想がされている。
脅威
脅威という脅威は現在見受けられないが、やはり環境調和エネルギーや未知の低コストかつ使いやすいエネルギーが見つかれば(可能性は低いが世界的には求めて声が大きく研究もされている)大きい脅威になります。
まとめ
ロイヤル・ダッチ・シェルは世界的な変動にも柔軟に対応する企業に感じます。さらには未来を常に意識して、起こりうるリスクをヘッジしつつも利益を上げて社会のことも考えている企業文化がすごく好印象に思えました。
高配当と投資先としても魅力がありましたので、是非投資したいですね!
https://okimanidope.com/beikoku-kabu-syouken-gaisya-best3/
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